「怒り」と「感謝」
保育士ぴよこです🐣
私は未婚で子どももいませんが、職業柄子育てや教育に関するニュースや本などの情報は入手するように心がけています。
さて、最近ビジネス業界で注目されている「アンガーマネジメント」というものがありますが、子育てにおいても注目されています。
アンガーマネジメントとは「怒りを管理する」、つまり自分の怒りのタイプやパターンを予め把握して、怒りの感情が爆発する前にコントロールできるようにする、というものです。
私自身「アンガーマネジメント」が苦手だったのですが、克服するようになった経緯を書いていきたいと思います。
私は「怒りが爆発してしまう」のではなく、喜怒哀楽すべての表現が苦手でした。
日本人ゆえの「奥ゆかしさが美徳」という感覚が染みついていて、自己表現は全般的に苦手としていました。
そんな中、保育士として子どもと接する中で、自己表現しなければいけない場面は日々起こり、怒ったりほめたり試行錯誤していました。
始めはとにかく「悪いことに対しては怒らないと教育できない!」と思って、子どもにきつく叱ることがたくさんありました。
しかし、きつく叱った後は結局自己嫌悪に陥る日々。
こんな日々に疲れて、ある時「怒るのに余計なエネルギーを使うのはやめよう」と思うようになりました。
それからは「起こってしまったものは仕方ない」という気持ちで日々過ごし、心は楽になり寛容になりました。
この頃の私は事あるごとに「しょーがない、しょーがない」と言っていたのですが、ある時子ども達が「しょーがない、しょーがない」ばかり言っていることに気づきました。
それを見て
「これは寛容ではない。無気力だ・・・」
とはっとさせられました。
これも正しい方向ではないと思い、どうしたらいいかと思いめぐらせながら過ごしていたある日、気づかせてくれる出来事がありました。
教会の友人数人と集まって話していた時のことです。
ある友人が
「職場は給料をもらって受けさせてもらっている研修所だ」
という話をしているのを聞きました。
それを聞いて、私は「これが答えだ!」と感じました。
始めは「私が子どもを教育しなければ」と思って上から目線で接していたあの頃。
そして「子どもの見守りだけしよう」という無気力、受け身の姿勢だった頃。
これに足りなかったのは「日々子どもから学ばせてもらっている」という考え、能動的な姿勢だったと気づきました。
この考え方一つで日々の状況が180度違った世界に見えるようになりました。
子どものすることは毎日想定外ですし、時には子どもがわざと怒らせるようなことをして試してくる時もあります。
時には怒る時も感情的になりそうな場面もあります。
うまく接することができないこともたくさんあります。
でも、必ず自分の成長に必要だから与えられている状況であり、これを通してしか育てられないことがあるから学ばせてもらっている、と思うようになってから、失敗しても肯定的に考えて次に進めるようになりました。
怒りをコントロールすることも時には必要ですが、日本人は感情を抑圧し、建前で接することが多いと感じます。
でも、ただ抑えつけるのではなく、どんな感情にしてもその感情と向き合い、自分を見つめた上で真のアンガーマネジメントができることが大事だな、と感じました。
日々の様々な状況に感謝して前進していきたいと思います☆