真実な心で
雨が続いていますが、雨のおかげで植物や野菜が育ち、水は人体にも必要不可欠なので恵みの雨だと感じています。
さて、数年前に友人が「最近の野菜は食べやすいように品種改良されてるせいで味が薄くなって『水っけ野菜』とか言われてるのを聞いたんだけど、最近の子ども達は個性が薄くなって『水っけ子ども』だと思う」と言っていたのを思い出しました。
その時は移動中ですぐ目的地に着いたこともあり、この話はすぐ終わったのですが、それから時々このことについて考えていました。
最近の子どもは個性が薄いのか??
私なりに考えた答えは、最近はメディアが発達した影響で「本音を表に出さない」のが一般的になってしまっているのかな、と思いました。
でももし本当にそんな社会が一般的なのだとしたら、それはとても寂しいことだと感じます。
とは言う私自身も本音を表すことがとても苦手でした。
様々な過程の中で克服させてもらいましたが、今日は一つ演劇を通して克服させてもらったエピソードを書きたいと思います。
教会の中にセミプロの劇団を持っている方がいたのですが、その方がその劇団とは別に教会で「人材育成のためのアマチュア劇団」を作っていました。
自己表現できるようになりたかった私は、そこに入れてもらいました。
公演は年に数回、身内で小さな会場でする程度でしたが、練習は毎週あり、ストレッチや発声などと共にアドリブの寸劇を毎週やっていました。
アドリブなので自分が蓄えているものの中からしか、セリフを出すことができません。
この状況の中でたくさん鍛えられ、育てられました。
寸劇は二人一組で行ない、始めのセリフのみ決まっていて後は自分たちで起承転結を繋いでいくという状況でしたが、面白い作品が毎週たくさん生まれていました。
この劇団の指導者の方がよくおっしゃっていたことが
「真実な言葉だけが人を感動させる」
でした。
建前ではない本音の言葉、本心から出る言葉が人の心を打つのだということを、身をもってたくさん感じさせてもらいました。
今の世の中は情報社会、デジタル社会ですがいつの時代でも本音で、真実な心で人と人が関わっていくことが大事だと感じています。
そして、人の成長、発展には「感動」が必要だと感じています。
私自身もいつも「感動すること」を大事にし、いつも「真実な言葉」で人に接していきたいと思います。