保育所保育指針の改定について
保育士のぴよこです🐣
小中学校、高校などの学習指導要領が新しくなり、プログラミングが導入される等の話は話題になっていたので、教育関係者でなくても知っている人は割と多いと思います。
この「新・学習指導要領」ですが、
小学校:2020年度から実施
中学校:2021年度から実施
高校:2022年度から実施
となっております。
幼児保育においても幼稚園指導要領、保育所保育指針というものがありますが、これらは小中高の実施に先立ち、2018年度から改定され実施されるようになりました。
これらは基本的には10年おきに改定されます。
今回改定されたポイントがいくつかあるので、整理して書いていきます。
保育士としては嬉しく、画期的な改定がたくさんありました♪
1、「乳児」と「1歳以上3歳未満児」の保育に関する記述が充実した!
・これまでは「おまけ」程度にしか書かれていなかった3歳未満児の保育について新たな項目が立てられ、細かく記述されるようになりました。
2、「養護」の意味を改めて確認し、徹底していくことの強調
・子どもを「保」護(養護)し、教「育」するから保育であるとの認識を改めて確認し、養護と教育の一体性の大切さが強調されるようになりました。
・養護と教育の一体性を成す上で、「保育者が一人一人の子どもの心の基地になる」という関係性や環境があることが前提であるという考えが示されるようになりました。
3、保育所は幼稚園、認定子ども園と同等に、幼児教育機関としての役割を果たす。
(認定子ども園について)
・元々日本の幼児教育、保育施設は幼稚園、保育所のいずれかでしたが、幼稚園は文部科学省の管轄、保育園は厚生労働省の管轄で、それぞれ別々の考え、方針で進んでいました。
しかし、ニーズが多様化する社会の中で2006年から保育園機能と幼稚園機能を兼ね備えた認定子ども園ができるようになりました。
👆認定子ども園ができた頃から幼稚園、保育所の連携の必要性が叫ばれるようになりましたが、今回の改定で幼児教育に関する記載が共通化されるようになりました。
これまで幼稚園は教育機関、保育所は福祉施設と位置付けられてきましたが、今回保育所を「教育機関」と位置付けたことがとても画期的な変化でした。
4、「災害の備え」を中心に健康及び安全に関する記述が増えた。
・3.11の教訓を元にマニュアル作りや避難訓練の重要性が強調されるようになりました。
・感染症対策、個別ケア、食育などの記載が充実しました。
5、職場の研修体制の強化
・職員の資質向上のための取り組みについて記載されるようになりました。
長くなりましたが、こうして「改定」というターニングポイントを機に、基本を見直すことの重要性を感じました。
知識、経験と共に内面も常に資質向上していきたいと感じたぴよこさんでした。