まずは受け止めることから
ぴよこです🐣
ブログを始めてから、「感じたことや学んだことを自分の言葉で言語化する」大切さを感じています。
「自分の言葉にする」時に「自分のものにする」ことができる、と最近感じています。
こんなことを言っている私ですが、実は自分の感情を言語化することが大の苦手でした。
自分と向き合うこと自体が苦手で、ずっと避けて生きてきました。
しかし、保育の仕事の中で「自分の感情を言語化すること」が培われたし、苦手意識も克服できるようになりました。
私は特に1,2歳児の保育を担当することが多かったのですが、この時期は「自分でやりたい!」という自我が強くなり、「自分のもの」という所有意識が強くなる時期です。
思いがたくさんあるのに体の発達が未熟なので、思うようにできず癇癪を起こしたり、言葉で思いをうまく伝えられず先に手や口が出てしまう、ということが頻繁に起こる時期です。
この時期の適切な関わりとして、「子どもの気持ちを受け止めて代弁してあげる」ことで、子どもは「気持ちを表現する言葉」を学び、自分のものにしていきます。
しかし、私はこの「子どもの気持ちを理解して代弁する」のが、とっても苦手でした。
とは言っても避けて通れない状況が日々続くので、やむなく訓練するようになりました。
訓練の方法として、「代弁する」のが上手な先生の真似をすることと、「自分の気持ちを言葉にする」ことを続けて行ないました。
その中で自分の感情の動きを素直に受け止められるようになったし、相手の気持ちも理解して少しずつ寄り添えるようになりました。
「聞く」ことは、ただ耳に音が入ってくることですが、「聴く」ことは「心を込めて聞く」ことであり、「相手の感じていることを理解しようと耳を傾けること」だと言われています。
しかし現代社会は発達し、スマホ一つで瞬時に世界中と繋がり、世界中から情報を入手できる超スピーディーな時代になり、「聴く」余裕がなく「結論」「結果」をすぐに求める社会になりました。
現代の日本にはうつ病を始めとした精神疾患や自殺者がとても多いことが問題視されていますが、これも「聴いてもらえる環境」がなく、自分の感情を表出せずに溜め込んでしまう所以ではないかと考えています。
この現代社会の中で「聴いてもらう環境」を作るのは難しいことも多いと思いますが、「自分」はいつだって一番近くにいて気持ちに寄り添い、話を聞いてあげられる存在です。
時々は自分の感情を素直に自分自身に伝えてみたり、文章にしたりすることで、自分の気持ちが整理されることもあると思います。
自分が自分を受け容れる中で、お互いの思いをを受け止め合える余裕が生まれ、うつ病などの精神疾患が日本から、そして世界中から減っていくことを日々願っています。