Sail of the Lord Church(セイルオブザロードチャーチ)保育士ぴよこのブログ

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東京都足立区キリスト教の教会Sail of the Lord Church(セイルオブザロードチャーチ)に通う保育士、ぴよこのブログです♪

それぞれの価値

子ども達と接している中で、子どもが何か失敗した時や好ましくない行動や発言をした時、その子に対して「悪い子だ!」と子どもが言うことがあります。

また、「〇〇(自分)は悪い子じゃないよ」と言ってくることもあります。

そんな時は「みんないい子だよ。でも△△(好ましくないことや失敗したこと)は間違いだったね」と話すのですが、日本人は真面目さゆえに「悪いことは悪いと教えないと!」と思ってしまうのかな、と思います。

日本の昔話は善悪分立のものが多いのも日本人の特性なのかな、と思っています。

 

分断思考があるから「陽キャラ」「陰キャラ」と言うのかな、とも思うのですが、人間はそれぞれ価値があるし、何かの基準で人を陰、陽とか善、悪とか分断できるものではないと感じます。

 

「〇〇しないといけない」といった教育ももちろん必要ですが、大人の価値観をただ植え付けるだけで失敗した時に子どもが無条件「悪い子」として叱られると、感情の表出ができず、不満が心の中に鬱積してしまいます。

例えば「嘘をついた」「物を取った」などの好ましくない行動があったとしても何かしら原因があってやっていることだということを理解する心が大事だと思います。

「嘘をつく子は悪い。二度と嘘をつくな」と叱って約束させるだけでは、子どもは心を理解してもらえていないので不満が溜まり、次第に「ばれないように嘘をつく」ようになってしまうという悪循環まで起こしかねません。

 

私たち大人は仕事など生活の中で「~したい!」「嬉しいからやる!」といった感情や意思は横に置いて「~しなければいけないからしよう」といった思考のみで動くことが多くあると思います。

でも人間は感情、意思、精神が大事です。

なのでストレスや不満、また自分の希望といった横に置いていたものを時には表に出すことが大事だと考えています。

 

そして、子どもに接する時や何か伝える時に「あなたは悪い」「〇〇できていい子ね」と評価する言葉でほめたり叱ったりせず、私は自分の感情を伝えるように意識しています。

「~してくれて嬉しい」「ありがとう」と伝えたり「前回よりすごくよくなったね」と成長を認めたりすることが、子どもの心の成長にとって栄養になると感じています。

好ましくない行動については「~したら悲しい」と伝えると共に、「なぜそうせざるを得なかったのか」という原因を見つけて解くことが大事だと感じます。

 

子どもと接する中で大事だと感じるのは、「自分の感情にどれだけ素直でいられるか」「ありのままの自分を受け入れられているか」だと感じます。

自分を受け入れてこそ、相手(子ども)のありのままを受け入れることができるし、自分の貴重さをわかってこそ相手を大事にすることができると最近感じるようになりました。

まずは自分の心、感情に向き合い、皆が自分の貴重さを感じることで平和が広がっていくことを願っています。

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